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お金持ちって何?

お金持ちのイメージ

お金持ち、と聞いて、
皆さんは、どんなイメージを抱きますか?

・年収1000万円以上、など、高収入?
・代々続く資産家?
・不動産や株式投資で成功している?
・ブランド品など高価なものを身につけている?

お金持ちと聞いて、
すぐにイメージするのが、
「沢山お金が入ってきて」
「良いものを思うように買える」人だと思います。

沢山お金が入ってくるから、
自分の思うようにお金を使える、
お金に不自由しない。

そんな風に思われがち。

もちろん、沢山お金が入ってくる人は、
お金持ちになれる可能性はあるけれど、
必ずしも、そうではない。

お金が沢山入ってくれば、
本当にお金持ちなのか、
お金持ちって、何なのかを
考えてみたいと思います。

高収入がお金持ちか

ここに35歳のAさんとBさんがいたとします。

この時点での2人の貯蓄は100万円とします。
シンプルに考えやすいように、
特別支出など、突発的な諸々の支出はなく、
配偶者、子供はおらず、独身です。

毎月、100万円の収入があって、
97万円使うAさんと、
毎月、20万円の収入があって、
17万円使うBさん。

97万円使える生活は、
誰が見ても、リッチな生活に見えます。

では、そこから30年後。
AさんとBさんは65歳になりました。

お互いリタイアし、年金をもらいながらの
生活が始まる年齢です。

65歳時点での2人の資産は
どうなっているでしょう?

生きるために必要なお金

まず、毎月100万円の収入があるAさん。
さすがに全部使うのはまずいだろう、と、
3万円は貯蓄し、収入の大半を使っています。

Aさんの30年後の総資産は、
3万円×12ヵ月×30年=1,080万円
元々の貯蓄100万円と合わせて、
100万円+1,800万円=1,180万円

そして、Bさん。
毎月20万円の収入があり、
17万円で生活していました。
差額の3万円は、1万円を貯蓄に、
2万円を年5%で積立運用していました。

貯蓄:1万円×12ヵ月×30年=360万円
運用:
元本 2万円×12ヵ月×30年=720万円
運用益 944.5万円
貯蓄と運用分を合わせて、
360万円+720万円+944.5万円=2,024.5万円

Aさん:1,180万円
Bさん:2,024.5万円

65歳時点で、2人には1,000万円近い差が出ています。

問題はここからです。

Aさんは、毎月の生活費が97万円でした。
現役時代の収入も良かったので、年金も少し多めで
老齢厚生年金と老齢基礎年金合わせて、
一ヶ月あたり約19万円。

毎月、年金だけでは78万円足りません。

生活費に足りない78万円を貯蓄から切り崩します。
1,180万円÷(78万円×12ヵ月)→約1年3ヵ月
毎月の生活レベルが97万円のままであれば、
約1年3ヵ月、つまり、66歳3ヶ月で、貯蓄は底をつきます。

これに対し、Bさん。
毎月の生活費は17万円。
老齢厚生年金と老齢基礎年金を合わせて、
受け取れる年金は、
一ヶ月あたり約11万円。

年金だけで足りない分は、毎月6万円。

不足する分は2,024.5万円の貯蓄から切り崩します。
2,024.5万円÷(6万円×12ヵ月)→約28年
毎月の生活レベルが同じであれば、
93歳まで、お金の心配をすることなく、
これまでと変わらない生活を送ることが出来ます。

お金持ちであり続ける秘訣

さて、このAさんとBさんの話は、
少々、極端かもしれませんが、
大切なポイントが3つ入っています。

1つ目は生活水準

まず、一つ目は生活水準です。

現役時代、
周りが羨むお金持ちの生活を送っていたAさん。

生活水準というものは、
慣性の法則から、
一度上がると、そう簡単に下げることは出来ません。

毎月の生活費にだいぶかかっているということは、
生活の基準、幸せの基準が、
「お金ありき」になっている。
つまり、生活水準を下げるということは、
生活の質を下げる、
幸せを削る、と言った、捉え方になってしまう。

結果、生活水準を変えることなく、
リアタイ後も暮らすとなると、1年ちょっとで
貯金は底をついてしまいます。

対して、Bさん。
現役時代も、リタイア後も、ずっと同じ生活水準をキープ。
高収入ではないけれど、
その分、
「お金だけではない」幸せの基準も、
長年の生活から身についています。
自分を満たす方法を、お金意外にも、
知っているのは、強いです。

お金持ちのイメージが
「自分の思うようにお金を使える」人であるならば、
この場合、Bさんの方が、
お金に困らず、「思うようにお金を使える」
人なんですよね。

2つ目は収入水準

そして、2つ目は収入水準です。
現役時代に、100万円稼げていても、
それがリタイア後も、ずっと続くというのは、
現実的ではありません。

人生100年時代、
リタイア後の生活は、現役時代と同じくらい、
もしくは、現役時代よりも長いリタイア時代
過ごすことになるかもしれません。

収入がずっと同じ状態をキープ出来る訳ではない

お金を使えることが幸せの基準になっていると、
収入がガクッと減った時に、
幸福度も、ガクッと下がってしまう。

収入に見合った生活を送るという点では、
AさんもBさんも、間違ってはいなかった。
でも、
AさんとBさんの大きな違いは、
収入水準を、長期視点で考えられていたかどうか。

3つ目は?

さて、実はこの3つ目が、
AさんとBさんの人生に大きく差を開かせています。

この3つ目とは、
Aさんになくて、Bさんにはあったもの。

それは、
マネーリテラシー。

つまり、お金の知識、お金を使う力です。

マネーリテラシーとは、
資産運用を出来る力、という単純なものではなく、
長期視点でのお金のプランを立て、
その上で、資産運用というものが
自分に必要であれば、実行する、という、
広い意味でのお金の知識。

Bさんには、これがあったのです。

今も、将来も、どちらも大切
そのために、今、出来ることは何?

マネーリテラシーの1つとして、
「時間」を味方につける、ということも、
Bさんは、実行していました。

これらを自分の頭で考えて、判断出来る力。

使えるお金はAさんより少なくても、
Bさんは、
「自分の思うようにお金を使える」人生。
ずっとお金持ちなんです。

お金持ちって、
入ってくるお金だけでは、判断出来ないのです。

入ってきても、そのお金をどう使うのか、
今と未来と、長く幸せでいられるには、
何が大切か。

お金は、人をお金持ちにも貧乏にも、
どちらにもしてしまいます。

自分はどうしたいのか、
自分はどう生きたいのか。

入ってくるお金だけではなく、
お金の使い方で、
人生の満足度も変わってくる。

AさんとBさんの例は、だいぶデフォルメしていますが、
あなたは、どんなお金持ちになりたいですか?

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